ご先祖の墓の継承。
核家族、また勤務先の都合により地元を離れ家庭を持つ。
墓地は実家に近い所にあり足を運ぶ回数も年々減り・・・
歳を召されると後々の事が不安になり、元気なうちにきちんとしなくては。
跡を継いだ者は、自分の代ですべき事をきちんとしなければならない勤めがあるのでしょうか。
今回、故郷を離れ子供達もそちらの方で住居を構えましたので、こちらに戻る事が少なくなりました。
そこで、甥に当たる分家筋の方に墓を託されました。
もちろん依託された方もお墓がございます。
江戸以前からの御先祖さまをお祀りしております。
3.11の地震で壊れましたが、修復もされておりました。
そのように当家のお墓を護っておられる方です。
伯父の生前の願いであった"本家の墓を護って欲しい!"と、
願いを受け入れ今回の合碑という形の工事を依頼されました。
望郷の想いを詠んだ伯父の俳句を墓所に祀ってあげたい!。
”社長のセンスに任せるね!”いやぁ、これが一番困るのです。
歴史のあるお家柄です。
雰囲気を壊さぬ様、祀ってあったお石塔に合わせ伊達冠石にしよう。と
石種は決まりましたが、さて、どんな形の石にしようか。
同業者が持っている石を見せて頂きましたが・・・・
中々思うような形の石ではなく、
宮城の山元に!現在の状況を見せて頂くのも勉強では、と
お話を伺う事が出来、採石場も案内していただきました。
沢山ある中からモノになるのを探すのも一苦労。
次回はトラックで。
伊達冠石の良さを引き出す加工を!
考えて仕上げました。
お石塔は伯父様が建立した石を再加工
これが一番の供養ではないかと磨き直しで化粧直し。
新品同様の光が蘇り、参列した方々が吃驚なさって背面を見る程。
立拝み式の外柵を新たに設け、新規に墓誌(伊達冠石)も取付ました。
碑文石(句碑)もご覧になり良くぞ考えてくれた。と、
裏面にはその方の御子息と連名で合碑した流れを記しました。
仕上げに足許の敷石を配置し
背面外柵と通路との隙間にモルタルを入れ完成
ゆかりのある方を迎えての開眼式。
これで叔父様との約束が果たせ安堵なされたそうです。
余談ですが、お骨を故人のご意向による海や山への散骨の散骨葬
樹木葬やマンション型のお墓(納骨堂)が好まれているとかで
これも時代の流れでしょうか。
お墓の継承が危ぶまれる風潮があるように思えてきて、墓所工事も携わっている当社として
考えさせられました。
私の子供も関東には住んでおりますが参拝はというと恥ずかしいです。
住居もそうですがその跡は?
考えてもどうする事もできません。子供に任せましょう
整理すべき点は整理し、自分の代だけはしっかり護ろうと夫婦で話合いました。
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