浴室の石張りです。。
外風呂を作るので手伝ってもらいたい。
「子供の頃入った五右衛門風呂なんだが今でもあるかねえ。」と、
風呂桶探しからのスタートです。さすが御年配のお客さま、行動力があります。
「便利な世の中だねぇ。業者に頼らず自分で捜せるんだから。運賃が結構かかったよ。」と、笑いながらおっしゃりました。
製造、販売している所から取り寄せたそうです。
設備のお仕事に携わった事があるので御自分が先頭にたち作ったそうです。
「最初は露天風呂をと思って造るはずだったんだがね。こんなふうに出来ちゃったよ。」
木材をふんだんに使った本格的な浴室の完成です。
「田舎だし燃料となる薪も沢山あるからこれからは山仕事も楽しみの一つだよ。」
御自分の兄妹も完成を楽しみに待ってとか。声を掛けお風呂の入り初めをするそうです。
風呂桶の上部は芦野石を使いました。
薪をくべ湯を湧かす。
家族が入る時間にあわせお風呂の準備をしたり、
「湯加減は、どう?」などの心遣いや、触れあいもあったり、
其のように当たり前にしてきた日常的な事が遠い昔の事のよう
に思います。
今は蛇口をひねるとお湯が出、ボタン一つで加熱もでき、家族に
心配をかける事も無く何時でも入浴できます。
便利になった分何か失なわれた事もあったかな‥。
さてこのお風呂場(五右衛門風呂)でどのような触合いが待って
いるでしょう。
立派な出来にちょっと躊躇しながら子供の頃を思いだしながら
兄妹が入ったとか。
何時でも待っているからおいでね。と声を掛けたそうです。
ただ一つ失敗があったそうです。
軽く風呂桶を洗い水を張ったそうです。
一番風呂と入ったのはよかったけど風呂桶が落着く迄色が出る
のを忘れ触れた所が黒くなったと笑っておられました。
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